2ー4   xDSL
計算理論研究室
上田 裕之     渡邊 吉雄
川口 淳一     山崎 和徳     高野 浩一

1、はじめに
 2、xDSLとは?
 3、様々なDSLの技術
  4、xDSLの利用にあたって
 5、まとめ





  1、はじめに

電話線の加入者線を利用して高速のデジタル通信を行おうという試みは古くから行われてきましたが、今のxDSLの出発点となったのは、1990年代初頭に開発されたADSLです。しかし、当時の技術レベルは今ほど高性能ではなかったため、ADSL 忘れられようとしていました。xDSL技術が再び脚光を浴びるようになったのは、1995年以降の急速なインターネットの普及後です。

2、xDSLとは?

まずDSLとは、Digital Sumscriber Line(デジタル加入者線)の略です。デジタル加入者線である銅のケーブル(メタリックケーブル)を使って、デジタルデータの通信を行おうというものです。
具体的な通信方法に、後で説明する様々な方法があり、そのそれぞれの方法の頭文字を先頭につけて、ADSLとか、HDSLと呼びます。xDSLとは、それらの総称として用いられますが、その場合はxを小文字で書き、このxの部分がAになったりHになったりするという意味に使います。
メタリックケーブルでデジタル通信を行うという意味ではISDN技術(日本のIN64サービスなど)はDSL技術のなかには含めません。また、電話の帯域を使ったアナログモデム技術もDSLには含めません。DSL技術という場合は、伝は線で使う4kHzまでの帯域よりも遥かに高い周波数までの帯域を使うものを指します。

3、様々なDSLの技術

ここで様々なDSLの技術について紹介します。

 1.ADSL       2. HDSL       3. SDSL        4、その他のDSL技術

  4、xDSLの利用にあたって
1、xDSLを利用できる条件
xDSL技術を利用するには、いくつかの条件を満たす必要があります。ここでは、その主な条件を2つあげます。

ケーブルの限定
xDSLというのは、メタリックケーブルでのみ利用できる技術です。途中に交換機などの電子回路や光ファイバ、
ほかのケーブルが入っていては利用できません。

距離の制限
xDSLで通信できる距離には限度があります。その限度はケーブルの品質によって変わってきますが、国内で一般的に用いられている
電話ケーブル (0.5mm径、CCPケーブル) では、6Mbps以上の通信速度が可能なのは3km以下、1Mbps以上の通信速度が可能なのは
5km以下というのがおよその目安です。これがあくまで目安であって、実際の接続ではさらに性能の低下が起こり得ます。

xDSLを利用するには、最低限この2つの条件を満たす必要があります。普通は勝手にケーブルを引くことはできませんので、ケーブル
としては電話ケーブルの中でメタリックケーブルだけを使用しているものを使うことになります。そうすると接続は電話局と加入者の
間で行うことになるので、電話局からのケーブルの距離を調べることから始めなければなりません。ケーブルは道路などに沿って引か
れていますから電話局が近くてもケーブルの距離は大きくなる場合があるので注意が必要です。

2、どの種類のxDSLを使うか
xDSLのうち、どの種類のxDSLを使うか決めなければなりません。これは利用目的によって選ぶわけですが、xDSLの種類によって必要な
ケーブルの性格が変わってきます。現時点では、xDSLの種類として、ADSL、SDSL、HDSLの3種類より選ぶことになります。ここで、
HDSLはエンドユーザが使うには不向きなので、普通はADSLかSDSLを利用目的によって選ぶことになります。なお、現在発売されている
製品の使いやすさはADSLの方が優れており、製品の種類もADSLの方が豊富です。

5、まとめ
現在の日本の現状は法律による規制などが厳しく思うようにインターネットが普及していないと思います。
だから、このxDSL技術を普及させるために規制緩和などを行っていき、通信速度などを向上させていけばこれから
もっとインターネットを使う人が増えていくでしょう。その時、xDSL技術が担う役割は大きいのではないでしょうか。