HDSLは、High-Bit-Rateという名前がついてますが、伝送速度は
1.5 ~ 2 Mbpsと、ほかのxDSL技術と比べて決して速いわけではありません。
これは米国のT1回線の代替として開発されたもので、xDSL技術の中では最も古いもののひとつです。
HDSLの特徴は、2ペア(2対:4本)のケーブルを使うことですが、これはT1回線のためです。また、電話との共存は考えていませんので、帯域も
直流成分から使われています。伝送方式は古くは2B1Qでしたが、最近ではCAP方式による製品も多くなっています。伝送速度は
1.5Mbps (T1対応)
あるいは 2.0Mbps (ヨーロッパの規格であるE1
対応)の固定速度で、当然双方向同じ速度です。ユーザ側のインターフェイスもT1、E1のインターフ
ェイスないし、V.35などのシリアルインターフェイスで、TCP/IPには対応していません。