6.あとがき



電子マネーは、社会が工業化社会から情報化社会に移行する際に必然的に生まれてきた概念であり、将来的には必ず現在の貨幣流通システムをがらりと変えるであろう。
現在はクレジットカード会社、銀行、一般企業がばらばらに様々な方式の電子マネーの開発にしのぎを削っているが、本来の電子マネーの利点として、グローバルな資本の流通を可能にするということがあるので全世界規模で構築すべきシステムではないだろうか。そのためには、各国の政府機関なども参加し、統一規格を作るべきなのではないだろう。

また、便利になると考えられる反面、最も気をつけなければならないセキュリティ問題を早急に解決しなければ、実現は不可能である。 現在は、実験段階であるが、5年後10年後には既存のシステムと併用されながら一部の機能は実現されていると思われる。
社会構造が電子マネーに馴染んでくれば、それに伴って金融システムも変容していくだろう。
個人的には電子マネーによって快適な生活をすごせるようになる将来が楽しみである。


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