3層システム

ここまでの説明でお気づきになられた方もいるかもしれないが、 クライアントコンピュータは常にネットワークに接続されており、 ネットワークを通じてサーバーの支援を受けない限り何もできない。 そのような姿が、 データを入力することと計算結果を表示することしかできなかったホストコンピュータシステムととても良く似ていることに気づく。 ワークステーションやパソコンといったクライアント側の機器が、 ここ10年あまりの間、一貫して高機能化、 高性能化の道を歩んできたのは周知の事であるが、 それによってコンピュータ間の役割分担に変化が生じ、 集中型のシステムから分散型のシステムへとコンピュータシステムの形態が おおきな変貌を遂げたのは先に説明した通りである。 そうした中でネットワークコンピュータの登場を捕らえてみると、 分散型から集中型へと一種のゆれ戻しが生じたとみえなくもない。
そのような状況の中で登場したのが、 クライアント/サーバシステムにホストコンピュータを接続する三層システムである。


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(konda@cs.meiji.ac.jp)
Last modified: Sun Aug 16 15:24:38 1998