衛星から地上に向けて発射される電波は、広いサービス・エリアに降り注ぐので、広域をカバーできる(広域性)。 | |
同様に、エリア内の多数の地球局が同時に受信したり、多地点からの情報を集めやすい。(同報性、マルチアクセス性) | |
地球局を移動させれば、どこからでも自由に短時間に回線を設定できる(回線設定の迅速性・柔軟性) | |
1個の衛星がカバーできる範囲では、地上の距離に関係なく、伝送コストは一定である。このため遠距離通信では経済的となる。 |
”地上ー静止衛星ー地上”の延べ回線長が7万km以上になり、電波の伝搬時間だけで0.24秒かかる。このため電話などではどうしても通信中に間があいてしまう。 | |
サービス・エリア内の誰もが受信できるので、通信の秘密を保つためにはどうしても信号の暗号化が不可欠となる。 |
図1 日本をめぐる通信衛星と放送衛星 N-STAR、スーパーバード、BS-3は各2機ずつ、JCSATは3機、インテルサットは大平洋上、インド洋上、大西洋上に合計29機。インマルサットは8機が運用されている。 |