信頼性,日本信頼性学会誌,Vol.25, No.6, pp.498—504,
2003-9 より
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日本の新しいものづくりに向けて
A
Next Step of Japanese New Manufacturing
向殿 政男
Masao MUKAIDONO
概要
日本のものづくりの危機が叫ばれて久しい.そして,着実に製造業の空洞化が進んでいるかのように思われる.グローバリゼーションが進んだ現在,どこででも作れるものならば,世界規模でコストの安いところに工場が移転するのは必然である.
ものづくりが時代の申し子であるのは当然である.これまで,わが国の製造業も時代と共に世界の中での役割をダイナミックに変えてきたはずであるが,ここでの行く先を見失いつつあるようだ.今,時代は大きく変わり,わが国の役割もかわらなければならない.信頼性,安全性という21世紀,最も望まれる技術の面から,わが国の新しいものづくりの在り方を考えてみたい.
1.まえがき
デフレ傾向を伴いつつ,わが国の景気は長期停滞を続けている.日本の経済がおかしい。失われた10年を通り越して、失われた15年になろうとしている。スイスのビジネススクールIMDの報告によると、1993年には1位を保っていたわが国の国際競争力ランキングは、2002年には49か国中30位に下がったという報告があるほどである。何が原因なのだろうか。巷間言われているように,産官の癒着体質と硬直した官僚組織のせいなのだろうか,それとも,銀行を始めとする金融システムがおかしいからなのだろうか。政府の政策がおかしいことが原因なのだろうか。そのために製造業がおかしくなったからなのだろうか。いや、製造業がおかしくなったから日本の経済がおかしくなったのだろうか。どっちが原因で、どっちが結果なのか?どうも一つや二つが原因ではなく,同時,多発らしい。ひとつ二つ直しても、よくなるようなものでもなさそうである。根本的に,時間をかけて見直さなければならないようだ。
これまで,わが国の製造業は時代と共に世界の中での役割をダイナミックに変え
てきたはずであるが,ここに来て,行く先を見失いつつあるように見える。しかし,
わが国の歴史を振り返ってみると,過去に何回も困難を乗り越えて来ている。このことは、わが国の経済,わが国のものづくりは早晩,必ず再び復活すると期待することが出来る.ただし,これまでのやり方のままでは駄目な事はこれまた明らかである。何を変えるべきなのだろうか.
日本の経済がおかしいといっても,実
は,内容を良く見てみると,マダラ模様である。良いところは,良いのである。世界に伍して,はばたいている企業も多い。この辺にヒントが有りそうである。今,時代は大きく変わり,わが国の役割も変わらなければならない。信頼性,安全性という21世紀,最も望まれる技術の面から,わが国の新しいものづくりの在り方を考えてみたい。
2.世界の中、歴史の中での日本の役割
労働力の安さに起因する中国の躍進,工場の海外移転とわが国の産業の空洞化.これらの流れは,わが国ものづくりのために新しい方向に舵を切らなければならないことを表している.キャッチアップからフロントランナ−へ、追従型から先導型へ,これが世界的に見たわが国の歴史的な役割の変遷であろう。バブルのときに、フロントランナーの位置に躍り出た面が一部あったのである。ここで躓いたのではないだろうか。世界の中,歴史の中でのわが国の立場,役割に対する正確な時代認識と、それに対する自らの変化,すなわち,目標の変化,適切な構造・仕組みの変化,価値観の変化等を、政治、経済、教育等の諸組織でなし得なかった、すなわち、対応の遅れと対応の間違いが現在の長期的な不況に繋がっているのではないだろうか?
わが国の社会構造,産業構造はこれまで何回か大きく変わってきた。良く言われるように,今回は,明治維新,第二次世界大戦の敗戦に続く第3の大変革の時代であるという認識は,正しいのではないだろうか。これまでのキャッチアップのために作られてきた効率的なわが国の諸制度は,わが国が第3の大変革の時代を迎えつつあるにもかかわらず,これまでの成功体験に拘り,変えることを拒み,制度疲労を起こし,遂に疲労破壊を起こしていると指摘している人が居るが,うなずけるところである。 新しい時代を迎え,製造業・ものづくりも当然変わらなければならない。すなわち,作るものを変えなければならない。作り方を変えなければならない。そして,ものを作る側の価値観を変えなけならないのである[1]。過去の2回の大変革がそうであったように,若者が先導しない限り,この経済の構造とものづくりの構造の大変革は乗り越えられないのかもしれない。
3.取り巻く現況と世界の流れ
グローバリゼーションの時代、大競争の時代,これが現代の大きな時代の流れの一つである。IT技術の進歩、特にインターネットの発展がこの傾向を加速している。一方で,循環型経済社会,地球環境重視が叫ばれている.これをピンチと見るかチャンスと見るか,それはこちら側の対応に依存する。これに不適なこれまでの古い体制に拘ればピンチだし,これに適した新しい体制で挑戦すればチャンスである。最近のわが国を取り巻く状況をもう少し詳しく見てみると,世界共通のルール,オープン化,標準化,情報公開、外部評価、等々が外圧として押し寄せてきている。これらは,当然の流れ,世界の進歩の現れ,人類の勝ち得た知恵,と見ることもできる。しかし,一方で,西洋文明の押し付け,陰謀,世界戦略の一部と見る見方さえある。しかし,この世界の流れが今後,変わらないだろうことは,これまでの歴史が教えている。グローバリゼーションは,ただ単にアメリカ化であってはならない.お互いのコミュニケーションを可能にする,各々の固有の文化を尊重した,世界のゆるい標準ルールの形成に向けての動きであると位置付け,捉えるべきである.
グローバリゼーションの時代、同じ製品で条件が同じならば,他より高ければ売れないのは,当然である。そして,製造業が,
生き残るために、製造コストの安いところに移るのは理の当然である。ところで,ものの品質,顧客の満足度は何で決まるのだろうか。価格,機能,性能,信頼性,安全性,独創性,サービス,ブランド等々多くの側面を持っており,時代,社会等により,また国の立場により,その重点は大きく変って来ている。また,製造業としてみた時に,上記のものの品質に加えて,製造コスト,製造スピード(リードタイム),品種の多様性,等々考えるべき多くの側面がある。同じ製品で,何処ででも作れるものに対して,コスト競争だけならば,わが国における製造業の空洞化は必然で,止めることは出来ない。世界の中でのわが国の位置を考えた時,このことは当たり前の現象である。一時,IT化(情報通信技術の利用)で米国に遅れをとって負けたと言われていた。確かに,製造コストを下げ,リードタイムを短くするという効率化のためにIT技術を使うという点から言えば,事実であった。しかし,IT化はわが国の製造業の最も得意とするところである。わが国は,すぐにIT技術を使いこなし,製造コスト削減,リードタイム短縮に繋げる事は容易であろう。そのためには,政府が民間の自由競争を促すための制度,廉価な情報インフラの整備等々を行う事が極めて重要である。対等に競争できる条件さえ整えれば,製造業におけるIT技術の利用は,わが国の方に利が有る。また,リストラ等の人件費削減,経費の切りつめで製品のコストダウンをはかる手法は,当面、(今までの水ぶくれ、ゆとり、等の切りつめで)業績が上がるのは事実である。ただし、製品が従来のままであれば、均衡・縮小の運命は明らかである。リストラ策は,生き残るための対策であって,挑戦するための対策ではない.閉塞観と将来に対する不安感を増すことになり,決して正しい方向とはいえないだろう.コスト競争というのは,わが国の製造業の得意技から,もうそろそろ外す時期に来たのではないだろうか。ものの品質の価格以外の他の重要な側面,例えば,機能,性能,信頼性,安全性,独創性,サービス,ブランド等に重点を置くべきであり,わが国の製造業の特技や,今後のIT技術等は,主としてそのために利用すべきである。トップランナーは,トップランナーとしての役割,戦い方があるはずである。
不況の現在,トヨタ,ホンダ,ソニー,キャノン等のわが国のグローバル企業で、順調に業績を伸ばしているところが実際にあるが,実は,大手のみならず,ナンバーワンよりオンリーワンという発想で,特定分野では当企業だけという世界に強い中堅の企業も数多く存在し,これらが日本の経済を先導し始めている。先は明るい。
4.日本の企業の強みと弱みはどこか[2]
イノベーションは,残念ながら多くの場合,わが国にとってはいつも外から来る。立ち遅れた現状に慌て,キャッチアップのために懸命に努力する。真面目さと優秀な面を以って,ある程度のキャッチアップが出来る。キャッチアップできた成功体験に一安心して,既得権を得て変革を嫌う保守的な体制が出来上がる。しかし,世界は動きを止めない。その時には既に次に向かって世界は動いていて,世界のルールが新しい局面を迎える。また立ち遅れてギャップが広がる。この繰り返しのような気がする。キャッチアップの時代は終ったのである。そろそろ世界ルールの構築に対して,多くの分野でわが国からも積極的に発言をして貢献をして行きたいものである。その最も可能性の高い分野がものづくりの世界であろう。そのためには,常に自らイノベーションと変革を続けることである。わが国の伝統的なモノ作りの特徴を自覚してそれを発展させると共に,世界の流れ作ることで,わが国のものづくりは必ず復活し,世界の平和と福祉の実現に貢献することは間違いないと信じている。伝統とは,動かぬ理念のもとに時代に沿って適切に変革していくことである。技術革新の進展は早く,経済における成長分野の交代は必然である.わが国の例で言えば,繊維,造船,鐵鋼,機械,建設,電気,化学,エレクトロニクス,情報,等々と経済をリードして来ている分野は常に動いて来ている.現在,政府は,IT技術と共に,バイオテクノロジ,ナノテクノロジの方向に舵を向けている.分野だけではない,世界の経済の主役は,ヨーロッパからアメリカへ,アメリカからから日本へ,そして再びアメリカへと動き,更に最近は中国へとシフトする様子を見せ始めている.前述したように,世界の中でのわが国の位置付けを自覚すると共に,わが国の良いところと悪いところを自己点検することで,再び,わが国が世界の経済の主役に返り咲くことは可能なはずである.
製造業で言えば,その良い面は,例えば,現場作業者の知的レベル,教育レベルの高さ,現場を大事にする姿勢,等々である。各個人の真面目さであり,倫理観の高さである。経営者としては,人を大事にし,職場で人を育てようとし,人間関係と長幼の序を重んじる世界である。わが国の良い文化的傾向を放棄するのはもったいない気がする。わが国の“改善”の地道な努力,現場作業者のレベルの高さと真面目さ,これらがシステムとして結実しないのはもったいない。
一方,悪い面とされるのは,上記の良いとされる面の裏返しでもある。外よりも内を大事にする。価値判断の基準は,常に社内にある。外の広い世界を見て,大局的な判断,自主的な判断に基づき,自らを変えていくという姿勢に乏しい。改革は常に外圧によるのであって,自主的,自発的ではない。真面目さ,倫理観も社内だけに通用する真面目さ,倫理観である。これが既得権を重視し,常に体制を維持する方向に働く。価値観,制度や標準は誰かが決めて与えられるものであり,自主的に考え,それにより自らを律するという習慣がない。一方,世界は常に激動している。時代と共に,その動きが益々激しくなって来ている。これでは世界の変革を見過ごしてしまうことになる。その上,たとえ分かっても,現状を維持したい保守的傾向のために,その変革のスピードに付いていけないのである。考え方,仕組みを変える時が来た。
5.今後の製造業の新しい方向
製造業の空洞化,雇用機会の喪失,技術の伝承が行われない,等々を嘆く前に,シフトできるということは,それほど技術レベルが高くないものであり,わが国で造る必要のないものになってきたということを意味している。わが国は,わが国でしか製造できないような高度な付加価値の高い,創造的な製品を作るべきである。まず,作るものを変えなければならない.わが国は,“知的で創造的なものづくり”にシフトすべきなのである。他の追従を許さない,わが国だけの高度な製品,そして,わが国の得意な分野に特化すべきである。 コストだけで勝負する製品,標準化された部品の組合せだけからなる製品ではなく,総体として纏まった工夫と技術が込められた「すり合わせ技術」[3]による製品に特化すべきである.その製品が更に大きなシステムの標準的な主要組合せ部品になる位置を狙うべきである(例えば,コンピュータにおけるCPUのような位置付け)。または,顧客満足度に視点を置き,ヒューマン-マシンインターフェースにおいて感性を重視した製品に特化すべきである。ユーザの立場,顧客の立場からの感性に合ったきめの細かなものづくりは,わが国の最も得意とするところのはずである。
次に作り方を変えなければならない.すべて自社でまかなう自前主義は,インターネットの存在,オープン化の時代には過去のものである。わが国の得意なIT技術は,コスト削減,高効率化,リードタイム短縮はもちろんであるが,その先の創造的,独創的な製品開発に活用すべきである.生産の全自動化,産業用知能ロボットの開発・利用は,人件費の点から産業の空洞化を防ぐ事が出来る.人件費に問題がないならば,消費者の一番近いところでものを作るのが一番なのは明かである.また,創造的で感性に訴える製品作りは, 生産方式をライン型からショップ型への変更を促す事になる.作業者のモーティベーションの維持からも必然の方向であろう.そして,設計重視,基本重視,源流重視,知的資産重視は,今後のわが国のものの作り方を変える方向を示している. 一方,技術開発から製品開発までトータルにマネージメントする必要がある.そのためには, 後述するように,経営に強い技術者,技術に強い経営者の育成は必須である.
最後に,コスト重視,効率性重視から創造性重視,信頼性・安全性重視へという作る方の価値観を変えなけばならない。量から質への転換,メーカの視点からユーザへの視点の転換は必然である.更に,人を大切にするものづくりのためには,作業者の遣り甲斐,生きがいを重視するという観点を忘れてはならない.
このように製造業復活の答えは極めて単純である。作るべき製品の目標を変えることである。そのためには,イノベーションが必要である。日本人には,独創性がないという風評は間違いである。これまで,発揮すべき力が,キャッチアップ型の中で生かされていたのである。トップランナーとしての独創性が発揮されなかったのは,そのような独創性を受け入れるシステムがなかった,習慣が出来ていなかった,必要がなかったにすぎない。よって,変えるべきは我々の価値観や社会の仕組みである。例えば,失敗を許してそれを生かす,リスクをとることを尊重し再挑戦を許す社会システム等である。その時,最も大事なことは,教育の変革である事は論を待たない。
6.ものづくりは人づくり
回り道のように見えるが,日本の新しいものづくりの為には,まず,人づくりを視野に入れなければ実現できない。ここでは詳しく説明する余白はないが,教育が最も重要なポイントになる。例えば,大学では,教える教育から,自分で学び考え,討議・議論・提案する教育に変革する必要がある。他人の独創性を尊重し,知的財産を重視する習慣を身に付けさせる必要がある。そして,大学には多くの独創性の芽が存在するにも係らず,企業は,これまで,大学の知恵をほとんど利用してこなかったのではないだろうか。大学で開発され,埋もれている知恵をビジネスにつなげるには,技術に強い経営者,経営が分かる技術者を育成しなければならない。 産学官連携推進が言われて久しいが,ここにも,わが国が取り組むべき新しい教育の問題がある。
ここで蛇足ながら付け加えたい事がある.公平な競争原理が成立たない限り,イノベーティブな発明・発見は育ちにくいということである.そのためには,オープン性,公開性を保つ必要があるが,これには独立公平な第三者による外部評価が必須である。そして,時代の変化にすぐに対応できるシステムや仕組みを作る必要がある。ところが,現在の政治における構造改革が,掛け声ばかりで遅々として進まないのと同様に,現実にはなかなか実現しない.それは,日本企業の弱みのところで記したように,我々の心の習慣の中に問題がある。我々の中に内なる敵が存在しているのである.国の規制と保護,自分からリスクを買って世界に飛び出す勇気を持ちにくいぬるま湯体質,産学官すべてにわたる癒着体質のようなものが染み付いてしまっているからであろう.大変革時には,若者の活躍が必要な理由はこの辺に有りそうである.
7.源流からの信頼性と安全性の創り込み
製造業の空洞化と共に,最近,経営の倫理が問われる企業の不祥事や, わが国の安全神話が崩壊したと喧伝されるような大規模システムの事故,障害が多発している。ものづくりのためのシステム,仕組みそのものと共に,経営者の倫理観もまた,コスト重視の弊害からか,大きく揺らぎ始めている。わが国のこれからのものづくりは,環境と共に,信頼性,安全性で特徴を持たせることで世界に貢献する道を選んで欲しい.
信頼性,安全性は,環境と共に,21世紀に望まれる安心で安全な社会の構築に最も重要な技術である。ものづくりにおいて,わが国が世界に先駆けて最も得意とする分野,製品の特質の一つは,明らかに信頼性と安全性を第一とした創造的で独創的なものづくりへとシフトすることである。すなわち,今後,
製品に対して最も重要視される品質の側面は,コストではなく,信頼性,安全性である。そのためには,今までのように 製造の段階や運用の段階で信頼性や安全性を確保するのでは,明らかに遅すぎる。設計の段階から,いや設計の段階だけでなく,要求の段階から,信頼性と安全性を組み込まない限り,何処にも負けない差別化された製品を作り続けるのは困難である。 「源流からの信頼性,安全性の創り込み」,これが今後のわが国のものづくりのキーポイントである。
ここで安全に付いて簡単に触れてみたい。「安全第一」という標語は,わが国の製造現場では何処でも目にするものである。しかし,実は,この標語は,1901年に米国のUSスチール社のエルバート・ゲーリー社長が掲げた「安全第一」,「品質第二」,「生産第三」という三つ纏まったモットーの内の最初だけを取り出し,流布されたものである.本来の精神を離れて多少形骸化したものになってしまっている.安全な製品を安全に作る.それが第一であって,信頼性や品質はその次で,コストや効率は最後であるという経営者の理念,倫理を説いている.製造現場だけではなく,ものづくりすべてに通じる心とを理解すべきで,ものづくりの原点に返って,考えてみなければならない言葉である.
8.あとがき
最近,悲観論が蔓延しているが,これは実状を正しく反映していない。 マイナス志向では成長は,あり得ない。創造性,独創性,そして変革が重要な今は,若者が飛び出せるチャンスの時代である。世界ルールの構築に対しても,多くの分野でわが国から積極的に発言をして,貢献をして行きたいものである.最も貢献できる可能性の高い分野がものづくりの世界である.これからの高付加価値の信頼できるものづくりは,高度に知的な創造的作業である。わが国はこれで世界をリードしていくべきであり,それが出来る国である。信頼性,安全性に最も高い価値観を置いて,わが国は,高度知的製造業に特化していくのが今後の生きる道であろう。そのためには,常に自らイノベーションと変革を続けることである.プラス志向で行きたいものである。
(注)本報告は、編集委員会の依頼により,日本科学技術連盟主催の第33回信頼性、保全性シンポジウムにおける基調講演の原稿[4]に修正、加筆したものである。
参考文献
[1] 椎名武雄,グローバル企業から見た日本の産業の課題,EAJ Information, No.111, 日本工学アカデミー,2002-8
[2]向殿政男,信頼できる安全で安心なシステムづくりは日本から,日本のモノづくり 52の論点,pp.222-227,日本プラントメンテナンス協会,2002-12
[3]藤本隆宏,我が国製造業における競争力強化の一視点,EAJ Information, No.112, 日本工学アカデミー,2002-10
[4]向殿政男、日本の新しいもの作り―源流からの信頼性の創り込み―、第33回信頼性、保全性シンポジウム講演論文集、日本科学技術連盟、2003-7