第3章 従来のメディアとインターネット
3−1 従来のメディアの対応
従来のメディアとは、新聞、出版、映画、広告、放送などのことです。
倫理問題に対し、これらのメディアはそれぞれに倫理機関を設置しています。この倫理機関が、その業界で起きた問題について議論をし、判断、処分、規制方法などを決定しています。
この中で新聞、出版、映画、広告の各倫理機関の設置は、法律的に強制はされていません。
唯一放送分野だけは、社会的影響力が極めて大きいということから、放送法によって、放送番組基準の設定と番組審議会の設置が、各局ごとに義務づけられています。
つまり、従来のメディアにおいて倫理問題は、「表現の自由」という点や、「プロの職業倫理」から、ある程度自主的な規制にまかされていました。
- 主な倫理機関
- 映画 …… 映倫管理委員会(映倫)
- 出版 …… 出版倫理協議会(出倫協)
- 放送 …… 番組審議会(放送法で設置)
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