サイバーポリス
高度通信社会の到来を目前に控え、政府によるハイテク犯罪対策の更なる推進が求められている。そこで、警察庁でサイバーポリスを創設しようとする動きがある。具体的な活動内容は次のようになっている。
・現場臨場等による都道府県警察のハイテク犯罪捜査等に関する支援
・暗号等により秘匿された情報の解読技術の研究開発
・超高速演算用コンピュータ等による秘匿情報の解読の実施
・技術的捜査手法の開発
・ ハイテク犯罪に係る都道府県警察の活動に対する情報提供等
2.国際的に発生するハイテク犯罪に関して警察庁が行う国際捜査協力等に対する技術的支援
・
24時間コンタクトポイント・外国警察行政機関との情報交換
3.ハイテク犯罪に関する技術的調査・分析
・ハイテク犯罪に用いられた技術の調査・分析
・コンピュータ及び情報通信ネットワークに関する技術的調査
・ 情報通信ネットワークの現況調査
(2)
ハイテク犯罪専従捜査体制の確立ハイテク犯罪は、コンピュータ・ネットワークの急速な発展、普及とともに増加、多様化の一途をたどっている。特に、数都道府県にまたがって敢行されるものや、国際的に敢行されるものが多く、その多くに、広域的、国際的に活動するハッカー・グループの関与が認められる。このため、警察において、積極的な事件端緒情報の収集に努めるとともに、事件発生時における法執行力を強化するため、ハッカー・グループの関与する広域的ハイテク犯罪の捜査の任に当たるための組織として、各都道府県警察にハイテク犯罪捜査指導官とそのスタッフたるユニットを設置する。
また、近年、国内外のテロ組織がネットワークを利用した活動を展開しており、サイバーテロが現実の脅威となっている。そこで、サイバーテロに対し、テロ組織の動向把握等により端緒情報の収集に努めるとともに、捜査体制を強化するため、新型テロ対策の一環として、主要な都道府県警察にサイバーテロ対策ユニットを設置する。