3.1.4 エージェントアーキテクチャ
マルチエージェントシステムを構築する1つの方法は既存のプログラムをエージェントとして再利用し、それらを結合することである。しかしながら、既存のプログラムはそれぞれ異なる目的のため、異なる設計者によって開発され、異なるインターフェイスを持つ。
既存のプログラムからエージェントを構築するには以下の3つの方法がある。
- 変換器(transducer)を用いる手法:変換器は内部プログラムに対するインターフェースと外部エージェントに対するインターフェースを持ち、入出力を変換する。
- ラッパー(wrapper)を用いる手法:既存のプログラムに他エージェントとの通信用コードを埋め込む手法であり、直接プログラムにデータをアクセスでき、変換器による者よりも処理効率は向上する。
- 既存のプログラムを書き換える手法:既存のプログラムを書き換えることにより3つの手法の中で最も処理効率が向上するが、開発するためのコストは最も大きい。