8.おわりに



 現在、多くのメディアの影響からいまだにプロバイダに加入する個人ダイヤルアップユーザーが増えてきている。その状況下で、国内ISPは急激に増加してきているが、先にあげたOCNのような安価な常時接続サービスの影響で、これまでのISPの流れが大きく変化しつつある。特に、このOCNサービス自体は他プロバイダからの反発をある程度避けるために、個人ユーザがぎりぎり手の届かない価格を意図的に設定し、法人対象の流れをくんでいると思われる。OCN側としてはこの状況下で動向を観察している状態であり、状況次第では価格自体も柔軟に対応できるであろう。

 このような状況の中で、既存のISPは技術的な面をフォローしながら、多角的にいかに柔軟に対応していくかが重要になってくる。インターネットは変動の速い産業であり、新しい知識・人材が求められる分野なのである。