3−3.ホストおよびルータ間での接続



 シリアル回線やイーサネットなどの回線で情報のやり取りができるようになったら、次はこれらに接続されるホストやルータなどの機器を設定し、IPネットワークと実際の物理的ネットワークの間の関連付けを行う必要がある。これを行うことで、はじめてIPパケットのやり取りが自由にできるようになる。

 IPネットワークでは、ネットワーク番号とマスクを各ネットワークごとに確定する必要がある。この設定は、該当するIPネットワーク上で全て同じでなければならない。また、1つのネットワークから別のサブネットワークに分岐する場合は、そのサブネットワークへの経路を論理的に確定する必要がある。具体的には、各ネットワークごとに少なくとも1つ以上のルータ(あるいは同等の機能を持つホスト)を用意し、そのルータに接続された各ネットワークの経路を設定して、正しくIPパケットが転送されるようにする必要がある。経路そのものが動的に変化するような場合は、経路制御プロトコルを使用する必要がある。もっとも、一般にプロバイダ経由でインターネットに接続する場合は、複数のプロバイダに接続しない限り外部へのネットワークへの経路は1つに限定されるので、プロバイダとの間は静的な経路制御を使うことになる。


 ※図参照