3−2.回線をデジタル通信に使うための機器設定



 物理的接続を終えた後は、回線がデジタル通信に使えるように、両端の機器についてさまざまな設定を行う必要がある。

 シリアル回線の場合は、まず双方の通信機器で、指定された速度のビット列・バイト列を交換できるようにする。ISDNを使う場合には、速度整合用規格に基づいて設定を行う。64kbpsを越える専用回線の場合は、64kbpsごとにバンド幅を分割して使用できるため、速度整合の方式はさらに多様になる。実際には、各TA同士の相互接続性をあらかじめ調べておかないと、通信できない場合も考えられるので注意が必要である。また、TAとコンピュータ間の通信方式(非同期/同期/フロー制御方式など)が正しく設定されていないと、トラブルの原因になる。一体型機器(TAやDSU内蔵ルータなど)の場合も同様だが、機器の中で各部分がどのように接続されているかについての情報は把握しておく必要がある。


 ※図参照