7-3 家庭と大学
参加者:石村 桂一(個人参加)
- 前書き
なぜ私が、この家庭と大学のテーマを選んだのかというと、今の自分に一番関係していることだと思っているからです。今の大学と比較して、未来の大学はどうなっているか、家族はどうなっているか。これらのことを、今の現状とこれからの課題を含めて述べていこうと思います。
- 本題
では最初に家庭のことについて述べていこうと思います。
私は、皆さんが思っているように、パソコンの時代はもうすぐ終わると思います。もっと便利で、手軽に使いこなせる情報家電が勢力を伸ばしてくるのではないでしょうか。
パソコンは確かに何でも出来ます。でも、何でも出来るがゆえに、何をして良いのかが分からない。対して、携帯電話はどうでしょう。あれは立派な情報家電だといえるのではないでしょうか。皆、メールにiモード、多種多様な機能を使いこなしているではありませんか。これこそが、情報家電の強みだと思っています。
多種多様な機能といっても、所詮、パソコンの出来ることと比べたら、ほんの一握りでしかありません。ですが、出来ることがしっかりと分かっているのです。これが良いことなのではないかと、私は考えます。
「パソコンで何が出来るの?」と問われ、「何でも出来るよ」と答えます。一見、きちんと会話が成立しているように思いますが、そこで会話が終わってしまうのではないでしょうか。「何でも出来るって、例えば?」こう聞かれて出来ることを一つずつ説明してあげる。それでも良いかもしれません。ただ、パソコンの欠点として、使用目的を一つに絞り込めないことがあると思います。携帯電話などだと、ある程度利用目的はしっかりしています。私が目を付けた所はここなのです。
つまり、使用目的に合わせたパソコンをこちらで作ってしまえば良いのです。低コストで簡単に作り、ネットとメールだけのパソコンとか。でも、情報家電が本格的に作られるようになったら勝目はないと思いますが。
つまり、私の予想する未来の家庭の図は、パソコンが消え、情報家電の製品を何気なく使っている、そんな風景です。パソコンに全てを支配されて、水道光熱は任せきり。自動で何もかもやってくれる、ということにはならないと思います。そこまで人間は腐っていかないと思います。全自動になってしまったら、その後どうなるかなんて分かりきったことですから。
ただ、情報家電の進出がいつ頃になるか、そして、ファジィを組み込むまでにどれくらいかかるのか。これらがネックだと思います。
次に、大学の事について考えてみようと思います。
私の予想する大学の形式は、今と大差はありません。ただ、ノートパソコンがより簡素化、軽量化され、今のノートの役割を果たすようにはなると思います。授業の形態は、あまり変化せず、ただ、用いるものは変わっていくと思っています。黒板とチョークの使用はあまり変わらないと思いますが、プリント等は配らなくなり、代わりにデータを配信。まあ、全員がノートパソコンを持ってきてくれているということが大前提ですが。
自宅からの通信授業のみで講義を行う、という案もありますが、これは絶対にないだろうと私は考えています。まあ、よっぽどの事情があれば話は別ですが。近頃、ADSLが大分普及し、近い未来、光ファイバーも充実するでしょう。そうすれば、オンラインで授業ということも可能ですが。取り入れはしないでしょう。
私の考える理由として、次のようなものがあります。まず、そんなことをしても大学側に利益があるとは思えないからです。受験者、受講者は増えると思いますが、その後就職時になって、人とのふれあいが少なかったために人の顔を見て会話が出来なくなる。すると、会社はそこの大学から募集しなくなり、大学側は行き詰まる。
こう簡単にはならないとは思いますが、近いものにはなると思います。人とのふれあいを削ってまで重視しなければならないものなんて、無いのではないでしょうか。
オンラインで授業をするということの他に、学生証の電子マネー化というアイデアがありましたが、これはいいアイデアだと思います。セキュリティに不安があるのなら、学内だけの電子マネーを作り、学食、購買等でのみ使用可能にすれば良い。今の学生証は、ただ持っているだけであまり利用価値が無いように思う。
大学や小中高の学校もあまり変化しないのではないだろうか。今の制度で自分たちが無事に育ってきたためか分からないけど、今のままで良いような気がする。子供達に必要なことは、学ぶことよりも、友達を作って一緒に遊ぶことだと考えている、私のような人間がいるから学校は変わらないのかもしれない。
家庭と大学の2つについて述べてきたが、結局のところ、便利な機械が増えるというだけで現在と大差は無いと思う。未来も所詮、今の延長上でしかないと思います。