1.MDAとは
オープンで、ベンダーに依存しない システム相互運用を実現するためのアーキテクチャである。
これはMOF(Meta-Object Facility)、CWM(Common Warehouse Meta-model)といった、
OMGのモデリング標準技術を基盤としている。
仕様体型はプラットフォーム技術に依存しない、最も信頼の置けるUML (Unified
Modeling Language)のベースモデルと、プラットフォームに特化した一つ以上のモデルおよびインタフェース定義のセットによって構成されている。これらは、基盤となるモデルを、様々なミドルウェア・プラットフォーム上で実装する方法を定めている。
2.MDAの生まれた背景
MDAの仕様体型などについてはわかったがなぜMDAが生まれたのであろうか
という以上の3点によるところから、その必要性により開発された。
3.MDAによる恩恵
ではMDAを使いどのようなことができるのだろうか
4.利点
・ MDAに基くアーキテクチャは、過去の技術、現在の技術、未来の技術、 つまりあらゆるシステムの統合を可能とする
・ MDAを利用することで、ミドルウェアという垣根を越えて、 あらゆるアプリケーション、サービスを統合することができる
・ MDAで定義されたOMGのドメイン・ファシリティ(産業分野別標準仕様)を
利用することで、より幅広い相互運用性が実現される。
特定の産業分野で多く利用されている技術、プラットフォームなど、
必要となるあらゆるものを統合することが可能になる。
(産業分野別標準仕様とは産業に特化したモデルを提供することで、
アプリケーション構築を容易にします)
・ システムの保守のコストの低減
・ 新規システムにおける開発期間の短縮
・ システムの質の向上
上記の利点でとても注目してほしいのはシステムの統合を可能とすることができるということである。
たとえば、航空管制、ライフサイエンスなどで利用されている標準は特定分野には広く普及しているのだが、その分野以外で起きている技術革新、新しい技術の登場に対応する必要がある。それのシステムの全ライフサイクル、つまりデザインから配備、管理、他システムとの統合までのサポートというのはとてもコストがかかっていた。それをMDAにより解消することができる。
5.確固たる基盤
MDAはOMGのオープンな標準化プロセスを経た技術である。
その技術というのは
などがあり、OMG以外での技術でもJava, .NET 、Webなどが取り上げられる。
これにより、新しいプラットフォーム技術との相互運用が必要となった際は、既に構築されているモデルを元に、素早く、そして低コストでシステムを構築することができる。
参考文献
OMG JAPAN