★不正アクセス禁止法
不正アクセスとは次のような行為である、
一 アクセス制御機能を有する特定電子計算機に電気通信回線を通じて当該アクセス制御機能に係る他人の識別符号を入力して当該特定電子計算機を作動させ、当該アクセス制御機能により制限されている特定利用をし得る状態にさせる行為(当該アクセス制御機能を付加したアクセス管理者がするもの及び当該アクセス管理者又は当該識別符号に係る利用権者の承諾を得てするものを除く。)
二 アクセス制御機能を有する特定電子計算機に電気通信回線を通じて当該アクセス制御機能による特定利用の制限を免れることができる情報(識別符号であるものを除く。)又は指令を入力して当該特定電子計算機を作動させ、その制限されている特定利用をし得る状態にさせる行為(当該アクセス制御機能を付加したアクセス管理者がするもの及び当該アクセス管理者の承諾を得てするものを除く。次号において同じ。)
三 電気通信回線を介して接続された他の特定電子計算機が有するアクセス制御機能によりその特定利用を制限されている特定電子計算機に電気通信回線を通じてその制限を免れることができる情報又は指令を入力して当該特定電子計算機を作動させ、その制限されている特定利用をし得る状態にさせる行為(不正アクセス行為を助長する行為の禁止)
これは、今年の2月に施行された不正アクセス行為の禁止等に関する法律の中で規定されている。増加し続ける不正アクセスに対応するために整備された法で、以前にも電子計算機損壊等業務妨害罪という法律があったが、現状に対応するために作り直されたものである。
ここで、不正アクセスの届出についてIPAのホームページを参照し(グラフは引用)、IPAセキュリティセンター宛てに届けられた被害の手口をまとめてみた。
また、IPAへの届出の件数は1999年一年間のコンピュータ不正アクセス被害届出件数は55件である。ただしこの数は、本当にごく一部で、実際の件数は、想像もつかないほどの数ではなかろうか。
このように、不正アクセスというものも非常に大きな問題であり、法律が整備されたとはいえ、本当に、この不正アクセス禁止法が実効力を持つのかというのは、疑問であるという専門家もいるようで、非常に難しい問題であることは確かなようだ。