ECの今後について


今後おそらく全ての産業は急速にIT化され、ECは多くの場所で利用されるようになるが、逆にECとそれ以外の境界が曖昧になると思われる。ECという言葉がそもそもひどく広義であるし、なによりこれから産業が発展するにつれ、electricでないcommerceは競争力を失って淘汰されていくであろうからである。つまり、すべてのcommerceがECになるような時代が来るのではないだろうか。実際、現在のアメリカ経済はECなしでは成り立たないと言われているし、日本についても早日同様の状況になることは明白である。今後この割合は増加こそすれ、減ることはないであろうし、いずれECかどうかなどという議論は意味を持たなくなるであろう。

ECの採算性はすでに証明済みであり、なによりECは”大企業と中小の差がない”営業戦略であるがゆえに、これからはECの小規模化が進んでいくであろうことが予想できる。つまりECの世界においては、個々の趣向を凝らす方向で多様化がすすみ、大企業であろうと小企業にシェアを奪われるということもありうるということで、最終的にはECの発展がBtoBをBtoCに変えたように、今後はCtoC、顧客から顧客への、インターネットオークションに代表される小規模販売が進んで行くのではないだろうか。 また、特に情報を販売する分野、たとえば小説や絵画などでは、従来の出版社を通す方法でなく、直接に作者から顧客に情報が販売されるようなことが考えられる。絵画等に関しては個々人のインフラの整備が待たれるが、小説に関しては、いくつかの企業/作家が実際に販売を開始している。(村上龍などが有名である)従来、インターネット上の情報は課金ではなく、広告料で収入を得ていたが、ECの発展が進めばこうした情報そのものに課金する方式も、採算がとれるように成るであろう。

また、電子マネーについても現在より拡大していくのは明白であろう。インターネットショッピングが通常の購買と同じ感覚で行われるようになれば、貨幣/支払い方法の一本化は自然の流れである。利用者が多くなれば当然コストは下がり、利便性は大きくなる。カードが紙幣と同義になるのは遠い先であろうが、カードが紙幣と同じ感覚で使えるようになるのはそう遠くないだろう。

ECはセキュリティーや互換性などに関しての問題が多く、未だ完全に解決しているとは言えない。ユーザーが増えればその安全性も増していくだろうが、まだまだ一抹の不安をはらんだ技術であることは否めない。 だが反面、ECは今後、より私たちに身近になるのは間違いがない。安価な通信端末やパソコン、またWebTVなどは今後家庭に家具同然に入ってくるであろうし、今後はすこし大きな買い物はすべてECで、という状況も決してあり得ないことではない。私たちはECを通じて、巨大な利便性を得ることができるであろう。 近い将来、私たちは大根一つを買うためにパソコンを立ち上げているかもしれないのだ。

参考資料
http://www.mpt.go.jp/pressrelease/japanese/denki/0805j602.html
http://www.jeida.or.jp/document/geppou/yogo/yougo11.html
http://www.watch.impress.co.jp/ni96/960726/commerce.htm
http://search.zdnet.co.jp/internet/news/9805/14/news07.html
http://www.sfc.keio.ac.jp/~t99190ko/envinf/1st.html
http://www.trl.ibm.co.jp/projects/s770c/



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