ECとエージェント技術の応用
1.エージェントとは?
文字通り代理人代理店の意味を表す。本人に代わってソフトウェアが自動的に、またはサービス機関が代行して手続きや手配、あるいはリサーチを行う機能をもつソフトウェアやビジネスのこと。(詳しいことは3−1エージェントを参照)
エージェントはユーザの意を受けて処理の代理代行機能を果たすものであり、現在でもインターネットから自動的に情報収集などを行う目的で活用されている。
2.ECとエージェントの関係
EC(電子商取引)と密接に関係して、部門や会社間をまたがって結合された広域システムが広く普及する。その際には、異なるシステム間を柔軟につなぎ、情報やサービスを広域に提供することが要求される。
インターネットの普及により、仮想商店街などのような電子マーケットが形成され、その中でたくさんの消費者と生産者が活発に売買を行うようになってきた。このような電子マーケットにおいて全世界規模で分布する多数の生産者と消費者を適切に結びつけ、その間の取り引きを容易に、確実に、安全に行えるようにするために、エージェントの支援が必要になってくる。
3.ECにおけるエージェント技術の利用による利点
ソフトウェアエージェント(エージェントの性質をソフトウェアによって実現したもの)は、インターネット上にある情報の検索を人に代わって行わせるために利用することができる。この時ソフトウェアエージェントはユーザの設定した用件と整合性を持った情報をインターネット上のウェブサーバーから自動的に検索して引き出してくれる。インターネットは、1人の人間が取り扱うにはあまりにも多すぎる情報を生み出しており、ソフトウェアエージェントはインターネットの利用のための欠かせないツールとなりつつある。
欲しい商品を自分で探すのではなく、条件さえ登録しておけばエージェントが見つけてきてくれるので、利用者の負担は激減する。エージェント技術の発達により快適でかつ確実にインターネットビジネスを利用できるようになる。そうなることによって利用者が増え、爆発的な普及につながるだろう。
参考文献
サイバーネットワーク:NTT出版
ネットビジネスの経営戦略:日科技連
インターネットマーケティング概論:ピアソン・エデュケーション
e‐ネットビジネス:森北出版
戻る