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5 缶コーヒーの人気評価データをマイニングする




  6年11月上旬に首都圏に住む中学生から59歳までの男性374人を対象に調査したデータを相関分析する。(表1)

表1:缶コーヒー人気ランキング評価データ(人)複数回答

購入意向 購入経験 おいしい 近くで買える デザインが好き 合計
ボス 94 288 131 206 82 801
エメラルドマウンテン 86 209 153 165 56 669
コーヒーオリジナル 67 277 120 191 30 685
ボスプラスワン 64 168 131 153 37 553
NOMO缶 60 180 112 131 64 547
JOスペシャルブレンド 56 209 112 157 26 560
サンタマルタ 56 183 120 127 22 508
UCCオリジナル 52 224 108 142 19 545
アサヒカフェオ缶 49 116 157 101 11 524
ポッカコーヒー 49 251 105 165 30 600
UCCスーパーオリジナル 45 191 120 127 19 502
UCCブラック無糖 45 194 108 131 15 493
ョージアゾッド 37 150 97 138 22 444
モンテアルバン 37 127 94 101 15 394


それぞれの相関係数を求めると表2のようになる。(1、ー1は強い関連、0は関連なし)「購入経験」は「近くで買える」と最も関連がある。ほかの3つ「おいしい」「近くで買える」「デザインが好き」は「購入意向」と関連が強いのでこの3つの「購入意向」への貢献度(偏相関係数)を調べる(表3)。

表2:相関係数

購入意向 購入経験 おいしい 近くで買える デザイン
購入意向 1 0.616 0.601 0.755 0.841
購入経験 0.616 1 -0.006 0.902 0.841
おいしい 0.601 -0.006 1 0.139 0.289
近くで買える 0.755 0.902 0.139 1 0.651
デザイン 0.841 0.541 0.289 0.651 1

表3:購入意向への貢献度

貢献度
おいしい 0.841
近くで買える 0.765
デザインが好き 0.802


これより、「おいしい」が「購入意向」の一番のポイントであることがわかる。よって、与えられたデータより「購入経験」に寄与しているのは「近くで買える」であり、「購入意向」に寄与しているのは「おいしい」であることがわかった。 実際の調査でも最もよく飲む缶コーヒーを選ぶ理由の第一位は「味が好きだから」で、第2位は「近くで買えるから」でした。


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